大同染工株式会社

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2024.08.06

染めの基本となる色出し(ビーカー染め)

どんな業界でも新しいものを作る時や加工する時など、必ず試作を行うと思います。染工場も同じで、新たな色を作る時、
素材や形状などに合わせてそれに見合った処方を作らなくてはなりません。その処方=見本を作ることが色出し、業界では
ビーカー染めと呼ばれます。


世界には実に様々な素材が存在します。その素材に合わせた染料をチョイスしお客様の求める色を作ります。
お客様の希望される色見本も、これまた様々です。同じ様な繊維素材もあれば、カラーチップや時にはインターネット上で気に入った色をプリントアウトして持ち込まれるお客様もいます。色は染料を調合して一から作ります。色にはお客様のイメージが入ってきますから、黒だけでも数十色あります。弊社では5グラムの加工物でビーカーを行います。基本的にはお客様の求めている色をベースとして作り、それ以外に少し濃いもの、淡いもの、または少し赤く、少し青くなど、数パターンを作り、選んでいただきます。色と処方が決まれば実際に少量を染めて試しに製品を作る工程へと移ります。糸の状態ではイメージ通りの色でも、実際に製品にするとイメージと違った、なんてことも多々あります。そこが難しいところであり、面白いところでもあります。弊社はお客様のご希望される色になるまで、トコトンお付き合いさせていただきます。

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